パッケージ配信

パッケージ配信

アプリやファイルをパッケージとして、プロファイルで配信します。
ファイルサイズは1ファイルあたり2GBまでとなります。

apkがあれば、閉域環境でGoogleとの接続を行わない、Playストアに公開していないアプリを、Googleに依存しないインストール、および即時アップデートを行えます。

パッケージスタジオアプリを使用しない場合と、直接apkをMobiControlサーバーにアップロードする場合によって仕様が異なります。
パッケージスタジオを使用する手間はありますが、パッケージスタジオを使用したパッケージ配信を推奨します。

 

パッケージスタジオ

Apkを直接アップロード

設定の容易さ

パッケージスタジオで作成の必要がある。

管理コンソールにapkをアップロードのみ。

版管理

可能。

可能。

詳細設定

可能。

オプションの選択が出来ないため、プロファイルが割り当てられていないグループにデバイスが移動した際にアプリがアンインストールされる、デバイス側でアンインストールされるなど。

即時インストール、バージョンアップ

可能。

可能。


また、アプリポリシーとパッケージ配信の違いについては以下となります。環境に応じて最適な選択をお願いします。

アプリポリシー

Playストア経由でのアプリ配信となり、閉域環境では利用できません。

設定によっては、Playストアの仕様に準じますが設定によっては即時バージョンアップが可能です。

パッケージ配信

apkがある場合に、パッケージスタジオアプリを使用したパッケージ化、もしくはapkファイルを直接MobiControlサーバーにアップロードで、プロファイルとして配信できます。アプリポリシーとは異なり、オンラインであれば即時バージョンアップ、プロファイルの設定によっては時間指定でバージョンアップが可能です。



1.パッケージスタジオのダウンロード

パッケージスタジオアプリをダウンロードします。初回時のみで次回以降は不要です。
管理コンソールにログイン後、画面左上のから[パッケージ]をクリックします。
[PACKAGE STUDIOのダウンロード]をクリックしてダウンロードします。



2.パッケージの作成

パッケージするapkを用意、ダウンロードしたパッケージスタジオを起動します。


[File]-[Create New Package Project]をクリックします。


後述しますmcpファイルの参照のみ可能な項目が多いので赤字の必須項目のみの入力で[次へ]をクリックします。


設定値

説明

Project Name

MobiControl管理コンソール上でパッケージ名として登録されます。

Project Location

初期値はC:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\となり、

任意で変更します。

Processor

変更なしでお願いします。

Platform

Androidを選択します。

OS versions

変更なしでお願いします。

Version String

任意のバージョン情報を入力します。

Comment

記入の必要はありません。

Vendor

記入の必要はありません。


本書では例として設定マネージャーアプリをパッケージ化します。
パッケージ配信時にスクリプトの送信が可能です。


設定値

説明

Pre-Install

アプリインストール前にスクリプトを実行します(ファイル名:prei.cmd)

Post-Install

アプリインストール後にスクリプトを実行します(ファイル名:posti.cmd)

Pre-Uninstall

アプリアンインストール前にスクリプトを実行します(ファイル名:preu.cmd)

Post-Uninstall

アプリアンインストール後にスクリプトを実行します(ファイル名:postu.cmd)


例として、アプリインストール後に端末の再起動を行うPost-Installの設定を行います。

「Post-Install」にチェックを入れ、[次へ]をクリックします。

C:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\入力したパッケージ名\scriptsフォルダーを開きます。

Posti.cmdファイルを編集で開きます。


以下のスクリプトを追記して上書き保存します。
reset /s /delay 10 
(10秒後にソフトリセット)


以上でスクリプトの設定は終了です。

追加するデータ

説明

Add Files...

ファイルを追加します。

Add Folder...

フォルダーを追加します。

Add Android Apk...

apkを追加します。


Add Files.../ Add Folder...の設定項目

説明

Destination on Device

初期値は%sdcard%

*%sdcard%はルートです。

*Always copy the file to device

常にファイルをデバイスにコピーします。

*Replace the file on the device if it is older or if the file does not exist on the device

ファイルが古い場合、またはファイルがデバイスに存在しない場合は、ファイルを書き換えます。

*Copy the file to the device if it does not already exist

ファイルがない場合にコピーします。

Do not uninstall the file

ファイルをアンインストールさせません。

※事前に検証いただき、制限可能かをご確認ください。

*はいずれか一つの選択となります。

Add Android Apk...の設定項目

説明

Do not allow user to uninstall

アンインストールを許可させません。

Do not uninstall the file when profile is deleted

デバイスの移動でプロファイルが外れる、プロファイル削除時にもアプリはアンインストールされません。

Automatically Run Activity after install

サイレントインストールします。

初期値でチェックが入ります。

本件ではすべてチェックを付けた状態で進めます。

設定後に[次へ]をクリックします。


[完了]をクリックします。


[Build Package Now]をクリックします。


パッケージ作成成功時には画面右下のOutput Windowsに[Package built successfully!]と表示されます。


C:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\入力したパッケージ名フォルダーが作成されます。
必ず保管いただけますようお願いします。


3.パッケージのアップロード

管理コンソールにログイン後、画面左上のから[パッケージ]をクリックします。

画面右上の[新しいパッケージ]-[Android Plus]をクリックします。

C:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\入力したパッケージ名フォルダー\build内のpcgファイルを[アップロード]します。


画面右上に成功した旨が表示されます。



4.プロファイルで配信

管理コンソールにログイン後、画面左上のから[プロファイル]をクリックします。
画面右上の [新しいプロファイル]をクリック、[Android]-[完全デバイス管理]をクリックします。
※Android Classicの場合は[クラシック]を選択します。


全般タブに任意のプロファイル名を入力(必須)、任意のプロファイルの説明を入力、[パッケージ]タブに移動後、画面右上の[+]をクリックします。

任意のパッケージにチェックを入れ、[プロファイルに追加]をクリックします。


 [保存して割り当て]、任意のグループや端末を選択後に[割り当て]をクリックします。


端末ではPost-Installとしてソフトリセットを指示しましたので、アプリインストール後に再起動しました。
また、オプションのDo not allow user to uninstallにチェックを付けたため、デバイスの[設定]-[アプリ]から案インストールできません。

※アンインストールする場合は管理コンソールからアンインストールスクリプトを実施ください。
 uninstall アプリのパッケージ名




5.版管理

アプリのバージョンアップを例にご案内します。
※パッケージを作成したPCと新しいバージョンを追加するPCが異なる場合は、[Build Directory]を変更いただけますようお願いします。
※mcpファイルの内容を変更後に元に戻せないことも考えられますので、念のためフォルダー一式を別の場所にコピーいただけますようお願いします。

パッケージスタジオがあるPCにてmcpファイルを起動します。


[File Info]を右クリック、[Add Android Apk]をクリック、2.パッケージの作成と同様に追加します。


追加後の状態は以下となります。
古いバージョンを削除する場合は該当のapkを右クリック、[Delete]をクリックします。
MobiControlサーバー自体の容量、データベースをひっ迫することもありますので、容量の大きいapkファイルは適宜削除いただけますようお願いします。


Version Stringを15113に変更を行いました。


歯車アイコン(Build Package)をクリックします。


[3.パッケージのアップロード]と同様にpcgファイルをアップロードします。

[4.プロファイルで配信]にて作成したプロファイルを編集で開きます。


15113に変更後、プロファイルを配信します。




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