アプリやファイルをパッケージとして、プロファイルで配信します。
ファイルサイズは1ファイルあたり2GBまでとなります。
apkがあれば、閉域環境でGoogleとの接続を行わない、Playストアに公開していないアプリを、Googleに依存しないインストール、および即時アップデートを行えます。
パッケージの配信方法はパッケージスタジオアプリを使用しない場合と、直接apkをMobiControlサーバにアップロードする場合によって仕様が異なります。
パッケージスタジオを使用する手間はありますが、パッケージスタジオを使用したパッケージ配信を推奨します。
また、v2024からはMobiControlの管理画面上でパッケージスタジオと同様なビルド方法が可能となっています。
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パッケージスタジオ |
apkを直接アップロード |
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設定の容易さ |
パッケージスタジオで作成の必要がある。 |
管理コンソールにapkをアップロードのみ。 |
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版管理 |
可能。 |
可能。 |
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詳細設定 |
可能。 |
オプションの選択が出来ないため、プロファイルが割り当てられていないグループにデバイスが移動した際にアプリがアンインストールされる、デバイス側でアンインストールされるなど。 |
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即時インストール、バージョンアップ |
可能。 |
可能。 |
また、アプリポリシーとパッケージ配信の違いについては以下となります。環境に応じて最適な選択をお願いします。
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アプリポリシー |
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Playストア経由でのアプリ配信となり、閉域環境では利用できません。 設定によっては、Playストアの仕様に準じますが設定によっては即時バージョンアップが可能です。 |
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パッケージ配信 |
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apkがある場合に、パッケージスタジオアプリを使用したパッケージ化、もしくはapkファイルを直接MobiControlサーバにアップロードで、プロファイルとして配信できます。オンラインであれば即時バージョンアップ、プロファイルの設定によっては時間指定でバージョンアップが可能です。 |
パッケージスタジオの操作手順としては以下となります。①~③に関しては管理画面上でも作成可能となりますので、後述します。
①パッケージスタジオ(パッケージスタジオ)アプリのダウンロード
②パッケージの作成
③パッケージのアップロード
④プロファイルで配信
⑤版管理
⑥管理画面上でのパッケージ作成
パッケージスタジオアプリをダウンロードします。初回時のみで次回以降は不要です。
管理コンソールにログイン後、画面左上のから[パッケージ]をクリックします。
[Package Studioのダウンロード]をクリックしてダウンロードします。
パッケージするapkを用意、ダウンロードしたパッケージスタジオを起動します。
[File]-[Create New Package Project]をクリックします。
後述しますmcpファイルの参照のみ可能な項目が多いので赤字の必須項目のみの入力で[次へ]をクリックします。
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設定値 |
説明 |
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Project Name |
MobiControl管理コンソール上でパッケージ名として登録されます。 |
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Project Location |
初期値はC:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\となり、 任意で変更します。 |
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Processor |
変更なしでお願いします。 |
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Platform |
Androidを選択します。 |
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OS versions |
変更なしでお願いします。 |
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Version String |
任意のバージョン情報を入力します。 |
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Comment |
記入の必要はありません。 |
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Vendor |
記入の必要はありません。 |
本書では例として設定マネージャーアプリをパッケージ化します。
パッケージ配信時にスクリプトの送信が可能です。
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設定値 |
説明 |
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Pre-Install |
アプリインストール前にスクリプトを実行します(ファイル名:prei.cmd) |
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Post-Install |
アプリインストール後にスクリプトを実行します(ファイル名:posti.cmd) |
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Pre-Uninstall |
アプリアンインストール前にスクリプトを実行します(ファイル名:preu.cmd) |
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Post-Uninstall |
アプリアンインストール後にスクリプトを実行します(ファイル名:postu.cmd) |
例として、アプリインストール後に端末の再起動を行うPost-Installの設定を行います。
「Post-Install」にチェックを入れ、[次へ]をクリックします。
C:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\入力したパッケージ名\scriptsフォルダを開きます。
Posti.cmdファイルを編集で開きます。
以下のスクリプトを追記して上書き保存します。
reset /s /delay 10
(10秒後にソフトリセット)
以上でスクリプトの設定は終了です。
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追加するデータ |
説明 |
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Add Files... |
ファイルを追加します。 |
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Add Folder... |
フォルダを追加します。 |
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Add Android Apk... |
apkを追加します。 |
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Add Files.../ Add Folder...の設定項目 |
説明 |
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Destination on Device |
初期値は%sdcard% *%sdcard%はルートです。 |
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*Always copy the file to device |
常にファイルをデバイスにコピーします。 |
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*Replace the file on the device if it is older or if the file does not exist on the device |
ファイルが古い場合、またはファイルがデバイスに存在しない場合は、ファイルを書き換えます。 |
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*Copy the file to the device if it does not already exist |
ファイルがない場合にコピーします。 |
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Do not uninstall the file |
ファイルをアンインストールさせません。 ※事前に検証いただき、制限可能かをご確認ください。 |
*はいずれか一つの選択となります。
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Add Android Apk...の設定項目 |
説明 |
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Do not allow user to uninstall |
アンインストールを許可させません。 |
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Do not uninstall the file when profile is deleted |
デバイスの移動でプロファイルが外れる、プロファイル削除時にもアプリはアンインストールされません。 |
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Automatically Run Activity after install |
インストール後にアプリを起動します。 初期値でチェックが入ります。 |
本件ではすべてチェックを付けた状態で進めます。
設定後に[次へ]をクリックします。
[完了]をクリックします。
[Build Package Now]をクリックします。
パッケージ作成成功時には画面右下のOutput Windowsに[Package built successfully!]と表示されます。
C:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\入力したパッケージ名フォルダが作成されます。
必ず保管いただけますようお願いします。
管理コンソールにログイン後、画面左上のから[パッケージ]をクリックします。
画面右上の[新しいパッケージ]-[インポート]-[Android Plus]をクリックします。
C:\Users\ユーザー名\Documents\MobiControl Packages\入力したパッケージ名フォルダ\built内のpcgファイルを[アップロード]します。
画面右上に成功した旨が表示されます。
管理コンソールにログイン後、画面左上のから[プロファイル]をクリックします。
画面右上の [新しいプロファイル]をクリック、[Android]-[完全デバイス管理]をクリックします。
※Android Classicの場合は[クラシック]を選択します。
全般タブに任意のプロファイル名を入力(必須)、任意のプロファイルの説明を入力、[パッケージ]タブに移動後、画面右上の[+]をクリックします。
任意のパッケージにチェックを入れ、[プロファイルに追加]をクリックします。
[保存して割り当て]、任意のグループや端末を選択後に[割り当て]をクリックします。
端末ではPost-Installとしてソフトリセットを指示しましたので、アプリインストール後に再起動しました。
また、オプションのDo not allow user to uninstallにチェックを付けたため、デバイスの[設定]-[アプリ]からアンインストールできません。
※アンインストールする場合は管理コンソールからアンインストールスクリプトを実施ください。
uninstall アプリのパッケージ名
アプリのバージョンアップを例にご案内します。
※パッケージを作成したPCと新しいバージョンを追加するPCが異なる場合は、[Build Directory]を変更いただけますようお願いします。
※mcpファイルの内容を変更後に元に戻せないことも考えられますので、念のためフォルダ一式を別の場所にコピーいただけますようお願いします。
パッケージスタジオがあるPCにてmcpファイルを起動します。
[File Info]を右クリック、[Add Android Apk]をクリック、②パッケージの作成と同様に追加します。
古いバージョンを削除する場合は該当のapkを右クリック、[Delete]をクリックします。
MobiControlサーバ自体の容量、データベースをひっ迫することもありますので、容量の大きいapkファイルは適宜削除いただけますようお願いします。
Version Stringを15113に変更を行いました。
※Version Stringを変更しないと保存できません。
歯車アイコン(Build Package)をクリックします。
③パッケージのアップロードと同様にpcgファイルをアップロードします。
④プロファイルで配信にて作成したプロファイルを編集で開きます。
15113に変更後、プロファイルを配信します。
v2024から管理画面でもパッケージが作成可能となっています。
管理コンソールにログイン後、画面左上のから[パッケージ]をクリックします。
画面右上の[新しいパッケージ]-[作成]をクリックします。
[Android]のアイコンをクリックします。
[全般]タブにて以下の項目を入力します。
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設定項目 |
説明 |
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パッケージ名 |
管理画面上に表示されるパッケージの名前を指定します。端末上には表示されません。(必須) |
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説明 |
任意で説明文を入力します。 |
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プロセッサ |
プロセッサを指定します。通常は[すべて]のままとします。(必須) |
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バージョン |
バージョンを指定します。通常は1.0のままで、実際のアプリバージョンと合わせたい場合などに適宜変更してください。(必須) |
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From |
パッケージをインストール可能な最低OSバージョンを指定します。(必須) |
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から |
パッケージをインストール可能な最高OSバージョンを指定します。(必須) |
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ベンダー |
必要に応じてアプリの開発元を入力します。 |
右上の[+]アイコンをクリックして[ファイル]タブにて配布したいはファイルもしくはフォルダ、apkをアップロードします。
(ファイル/フォルダを選択した場合)
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設定項目 |
説明 |
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ファイル/フォルダのアップロード |
ファイルを選択するか、ドラッグアンドドロップでアップロードします |
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ファイルの追加先 |
初期値は%sdcard% *%sdcard%はルートです。 |
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常にファイルをデバイスにコピーする |
常にファイルをデバイスにコピーします。 |
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ファイルが古いか、または存在しない場合、ファイルを置き換える |
ファイルが古い場合、またはファイルがデバイスに存在しない場合は、ファイルを書き換えます。 |
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ファイルが存在しない場合はデバイスにコピーする |
ファイルがない場合にコピーします。 |
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ファイルをアンインストールしない |
ファイルをアンインストールさせません。 ※事前に検証いただき、制限可能かをご確認ください。 |
([apk]を選択した場合)
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設定項目 |
説明 |
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ファイルのアップロード |
ファイルを選択するか、ドラッグアンドドロップでアップロードします |
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ユーザーにアンインストールを許可しない |
アンインストールを許可させません。 |
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プロファイルが削除されている場合、ファイルはアンインストールできません |
デバイスの移動でプロファイルが外れる、プロファイル削除時にもアプリはアンインストールされません。 |
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インストール後、自動的にアクティビティを実行 |
インストール後にアプリを起動します。 初期値でチェックが入ります。 |
任意で[スクリプト]タブにて[+]アイコンをクリックして端末上で実施するスクリプトを指定します。
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設定項目 |
説明 |
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実行ステップ |
以下からスクリプトが実行されるタイミングを指定します。 ・インストール前 ・インストール後 ・アンインストール前 ・アンインストール後 |
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スクリプトエディター |
実施するスクリプトを記載します。 Cmd形式でファイルをアップロードすることも可能です。 |
上記内容の入力が完了したら[次へ]をクリックします。
[サイズ設定]の画面にて任意で設定を行います。
デフォルト値のままでも問題ありません。
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設定項目 |
説明 |
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必要なファイルスペース |
配布するコンテンツの容量が表示されています。 |
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必要な追加容量 |
トグルをオンとすることで[必要なファイルスペース]以外に追加で必要な容量を指定する場合に入力します。 |
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必要な総容量 |
[必要なファイルスペース]と[必要な追加容量]の合計値が表示されます。 |
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パッケージのインストール前にユーザーにプロンプトを表示する |
Androidでは非活性となります。 |
上記を入力後、[保存]をクリックすると下書きとして保存され、[PUBLISH]を選択することでパッケージとしてプロファイルから指定することが可能となります。
[PUBLISH]後の操作は「④プロファイルで配信」の操作と同じになります。