【v2025】Windows Modernマルチアプリキオスクモード(専用画面)設定手順(Windows Modern)

【v2025】Windows Modernマルチアプリキオスクモード(専用画面)設定手順(Windows Modern)

1.キオスクモードについて
本書では複数のアプリをタイル表示で運用する[キオスクモード]-[マルチアプリキオスクモード]-[構成]プロファイルをご案内します。

シングルアプリで運用される場合は[キオスクモード]-[シングルアプリキオスクモード]プロファイルをご利用ください。(シングルアプリはストアアプリのみ設定可能です)


本書では例としてWindows10 Proエディションにおいて、以下のアプリケーションをタイル表示します。

①Google Chrome

②メモ帳

③特定のExcelファイル


※管理者権限のユーザーではご利用いただけません。


2.事前準備

MobiControl管理コンソールでキオスクモードプロファイルを設定する前に、実端末でアプリのAppID、もしくはアプリの格納場所を控えます。


<例:メモ帳の格納場所>

%windir%\system32\notepad.exe

アサインドアクセスを割り当てる実端末のPowerShellで以下のコマンドを実行します。

Get-StartApps


出力結果をテキストエディタで保存、AppIDを控えます。

ExcelのAppIDは以下となります。

Microsoft.Office.EXCEL.EXE.15


※③特定のExcelをキオスクモードとして利用する場合、Excelの許可と、ショートカットをスタートアップフォルダに格納する必要があります。


Excelファイルのリンクパス

C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Book1.lnk



3.MobiControl管理コンソールの設定


管理コンソールにアクセスし、左上の三マークから[プロファイル]をクリックします。

右上の[新しいプロファイル]-[Windows]-[モダン デスクトップ]をクリックします。


[構成]タブから[+]をクリックし、[キオスクモード]-[マルチアプリキオスクモード]をクリックしてプロファイルを作成します。

運用するユーザーアカウント名を入力後、ホーム画面タブに移動します。


[使用できるアプリケーション] 、[カスタムアプリケーション]ともに、起動を許可するアプリケーションを登録します。
利用するアプリケーションだけでなく、そこからキックされるアプリケーションも許可する必要があります。


※お客様のAccessアプリ起動時に実行されるvbsでPowerShellを起動できない旨のエラーが表示されたため、
PowerShellを[事前に定義されたアプリケーション]として設定、
カメラアプリは[使用できるアプリケーション]と[カスタムアプリケーション]に設定しなければ
使用できなかった事例があります。


キオスクモード上で表示するアプリは[スタートメニュー]で構成します。


<タスクバーの表示>

時間やバッテリー残量などがONで表示できます。

※天気をクリックするとニュースが表示されるPCを確認しておりますので、実端末で動作をご確認いただき、
ニュースが表示されるようであればキッティング時に非表示の設定を実施ください


<グリッドオプション>

横(列)に表示する数を指定します。

タイル位置に中を選択した場合は以下をご参照ください。

タイルサイズ



1


2


3


4



1

1,1
メモ帳

1,3
Excel


2


3

3,1
Chrome

 


4

グリッドオプションで横の制限の設定はありますが、縦の表示設定はありません。

縦にアイコンを多く設置する場合は、画面をスクロールによって表示できます。


<エクスプローラーへの空間アクセス>

メモ帳アプリをキオスクモードに許可した場合

無効化(初期値) ・・・ 保存できません。PCのフォルダも参照不可。

すべてのフォルダー ・・・ 保存時にフォルダが閲覧、保存可能。

特定フォルダ ・・・ ダウンロードフォルダとUSBメモリなどの領域を解放。


<許可されたアプリケーション>

専用画面上のタイルに表示されるアプリ名は、Windowsで決められたアプリ名、もしくはファイル名となります。

カスタムアプリケーションの名前欄は認識するための名前となり、表示されるタイル名ではありません

(例1)Google Chrome → Google Chrome

(例2)エクセルのファイル名がBook1 → Book1


<グループ>

すべてのタイルはグループに属す必要があります。

グループ作成は二つまで有効です。


以下に「Excel」「メモ帳」「Chrome」を表示させる例を記載いたします。


【許可されたアプリケーション】

事前に定義されたアプリケーション

タイプ

アプリケーション

アプリケーションパス/AUMID

本件では設定なし

カスタムアプリケーション

タイプ

名前

アプリケーションパス/AUMID

クラシック

Excel

Microsoft.Office.EXCEL.EXE.15

クラシック

メモ帳

%windir%\system32\notepad.exe

クラシック

Chrome

C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe


【スタートメニュー】

メニュー項目タイプ

アプリケーションタイトル

アプリ

Custom: メモ帳

アプリケーションオプション

リンクパス

リンクパス

%windir%\system32\notepad.exe

グループ名

test

タイルサイズ

中(2行x2行)

タイル位置

行1 列1


メニュー項目タイプ

アプリケーションタイトル

アプリ

Custom: Excel

アプリケーションオプション

リンクパス

リンクパス

C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Book1.lnk

グループ名

test

タイルサイズ

中(2行x2行)

タイル位置

行1 列3


メニュー項目タイプ

アプリケーションタイトル

アプリ

Custom: Chrome

アプリケーションオプション

アプリID

アプリID

Chrome

グループ名

test

タイルサイズ

中(2行x2行)

タイル位置

行3 列1


※グループ名は任意で構いません。必ず一つを作成いただき、所属させる必要があります。

※アプリケーション単体の設定は、リンクパス/アプリIDのどちらでも構いません。


設定した内容での表示は以下となります。


4.キオスクモードの解除手順


Androidの専用画面とは異なり、Windows Modernのキオスクモードは管理コンソールから適用除外をいただく以外に方法がありません。

以下のいずれかの手順でご対応ください。


【1台を失効する場合】

端末一覧画面から該当端末を選択後、該当プロファイル左の縦三点リーダーから[プロファイルの失効]をクリックします。

端末がオンライン状態でステータスが「管理者により削除済み」に変更されるまで待機します。

ユーザーのサインアウト/サインイン、もしくはOS再起動を行います。


再度キオスクモードを割り当てる場合は、[プロファイルのインストール]を行い、ステータスが[インストール済み]になったことを確認後、
OS再起動、もしくはサインアウト/サインインを行います。


【複数台を失効する場合】

マルチアプリキオスクモードプロファイルが割り当てられていないフォルダ(グループ)に端末を移動します。

全台を失効する場合は、プロファイル一覧から該当プロファイルを[失効]とします。

([無効化]は割り当て済みの端末の設定は継続されます)

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